・ようやくまちにまった退院日。会社は休みをもらって迎えにいく。普段は面会禁止なのだが、入退院時のみは、病室に入ることができる。病室に入り、久しぶりの対面。本当によかった。また泣きそうになるが、今日は、うれしなきだ。
・先生に病状のことや、今後のことを聞く。当初、疑っていた骨肉腫ではなく、通常の卵巣癌だった。骨肉腫だと、抗がん剤があまり有効でないが、卵巣癌の場合は、どんどん有効な治療薬がでているとのこと。卵巣癌なのに、よかったと思えるのは何か変な気持ちだ。卵巣癌はステージでいうとⅢCという段階。これもステージⅣまでは進んでなくて本当に良かった。
・手術は、やはり想像以上に大変だったようで、お腹のなかに、だいぶ広がっていたみたい。卵巣、子宮なども取って、腸も切除した方が良いという判断だったということ。人工肛門になったとしても、命には代えられない。おなかの中、どうなってるのだろうか。
・今後の治療方針としては、抗がん剤を3週間毎に計6回投与。最初の1回目は3日間程度入院が必要のようだが、それ以後は、通院でも構わないようだ。そのあとは、2年間ぐらいは、再発防止の薬を投与するとのこと。遺伝子検査をして。種類によって、有効な薬が発覚するとのこと。
・優しい先生だ。患者によりそって本当に丁寧に説明してくれる。この先生にいうことであれば、信頼して治療を任せたいと思える。本当に感謝。
・それから退院手続きをして、自宅に帰宅。久しぶりの我が家。子供たちもかえってきて、本当にうれしそう。
・ただ、この日、事件がおきる。妻のお腹の手術後は結構深いようで、ガーゼを何重にもまいている。ガーゼは自分で交換しないといけない。家でガーゼをとった瞬間、傷口から血が混じった分泌液が、それこそ噴水のようにあふれでてきた。やばいかもと、おろおろする。すぐ病院に電話。一旦、ガーゼをして様子をみることになった。ガーゼだけだと抑えきれないので、タオルを間にはさむ。ガーゼを変えるのは本当に痛そう。
・なんとか、ベットに戻り、落ち着いた。薬は、食前、食後の飲み薬や、塗り薬など、こんなに飲む必要があるのか、という感じだ。
・本当にかえってきてくれてうれしい。子供たちもとっても嬉しそう。まだ基本は寝てるだけだけど、こんなにうれしいことはない。また、ちょっと涙。