ねえ どうして。
もう、あなたが最後ときめてたのに。
絶対離さないってきめてたのに。
あなたは何も言わず、姿を消した。
出会いはホームセンターだったよね。
あなたは何もいわずついてきてくれた。
毎朝あなたと触れ合う瞬間が楽しみだった。
どんなときも一緒だったよね。
あの晩、駅で何があったの?
いつも僕の帰りを、何もいわず、 あなたは、まっててくれたじゃない。
ねぇ どうして。
僕よりいい人が見つかったの?
乱暴にどこか連れていかれたの?
僕は探しはしない。
僕はまってるから。
いつまでも待ってるから。
大切にしてあげられなくて、ごめんね。
100均の鍵しかなくて、ごめんね。
今までありがとう。
駅で盗られた僕の自転車。