妻の病気がわかってから、そろそろ1年がたつ。
生活環境は大きく変わったし、考え方とかも変わった。
1.家事
今までは、朝、仕事にいって家に帰って、
たまに飲みにいって、完全に家のことは妻任せであった。
やることは、朝のゴミ出しぐらいか。
だが、妻が入院した瞬間に、甘いことはいえなくなった、
ごはんの準備や子供の世話、家のこと、なんでもやる必要がある。
自分が全くわかってなくて、何もできないことに気づいた。
毎日、レトルトとか総菜を買ってくるのも、
さすがに、子供たちにも良くないだろうし、
少しでも料理を覚えようと料理教室にいってみたりした。
妻が退院して、多少は動けるようになった今は、
仕事の前に、洗濯機は回して、食器を片付けたり、
週末は料理を作ったり、幼稚園に送ったり、
出来ることは可能な限りやろうとするようになった。
やってみるとわかるが、仕事は休めるが家事には休みがない。
正月でも体調悪くても、ごはんは食べる必要があるし、
やらないといけないことは、やらないといけない。
これを妻に全部まかせてたのは、甘えてたんだろうなと思うし、
どこかで自分は仕事をやってれば良いと思っていたのかもしれない。
2.子供とのかかわり方
病気になる前も、土日は基本的には家族とおでかけしてた。
それで、子供の面倒をよく見ている気になってた。
以前は、子供たちが騒いでても怒ることも少なくて、
まぁ、子供だから仕方ないだろうとぐらいに思ってた。
ただ、それは、たまにしか子供と接しないから言えることで、
毎日接していると、感情的になってしまうこともあるし、
大きな声で怒ってしまうこともある。
これまでは、完全に自己満足にすぎなくて、育児が大変なのは、
自分がつらいときとか、大変なときでも子供はまってくれない。
本気で子供とぶつかって、ようやく子育てをしているという実感がでてきた。
子供との絆も深めることができたと思っている。
3.仕事
今までは完全に仕事中心。それが、強制的に無理になった。
不安な面もあったが、結果的には良かったと思っている。
だらだら仕事をしなくなったし、誰かに任せる仕事スタイルとなった。
いろいろな面で迷惑をかけていると思うのだが、割り切るしかない。
自分の仕事内容、質、進め方を見直す機会になった。
新しい発見もある。以前ブログで書いたが
子育てとか介護がもっとやりやすくなれば良いと思う。
4.妻
改めて、存在の大きさに気づかされた。
家事のことや、育児のことは当然のことであるが、
精神的なパートナーとしての必要不可欠だ。
僕のしょうもない話にも笑ってくれて、
自慢話や親バカの話も前のめりに聞いてくれる。
一緒に悩みとか喜びを共有できて、
泣いたり、笑ったりできる存在。
いてくれるだけで、幸せだということを再認識。
妻の前向きさにも救われた。
病気になった際には、いろいろなことを妻自身が
想像したのだと思う。
それでも、前向きにとらえて精一杯できることをやり、
自分のことより、子供たちのこととか、僕のことを
考えてくていた。
僕だったら、絶対できなかったことだ。
悲観的になったり、泣き喚いたに違いない。
本当に妻を人間としても尊敬している。
出会えて、結婚できた本当によかった。
さいごに
妻が病気になって、人生の意味や優先順位が変わった。
妻や子供を一番に大切にしたい。
一緒にいっぱい笑いたい。
生きる意味をみつけた。