バズのブログ

人生楽しく前向きに。読書や育児で日々成長。 妻の癌闘病を機に仕事人間から家族中心に激変。 子育て/読書/絵本/映画/旅行/

致知 2024年2月号 立志立国

立志立国ってのは、国のために、自分が何ができるか、ということかな。僕は、まだまだ、そう思えるぐらいまで、人間が育ってなくて、自分のために、家族のために、というぐらい。だけど、そう思えることは、すぐこ大事なことかと思う。

 

僕が新卒入社の上司のことを思い出す。その上司は、圧倒的に能力が高くて、土日も当然の如く、徹夜してでも、家族を犠牲にして仕事に取り組むぐらい猛烈な人だった。その人の部下になったら、全員辞めてしまうぐらい厳しい人だった。社内的な評価も仕事ができるが、部下を育てる事ができない人という感じだった。

 

ある時、会社の元取締役の方と3人で食事をする機会があった。引退後も、他社の社外取を任されるなど、相当な人格者だった。

 

僕の上司が、近況の話として、また部下が辞めた、根性がない。というようなことを、話題にされた。その元取締役は、その話を聞いて、上司に質問した。「奥さんを大事にしてるか?」

 

何の話をしているんだろうかと思っていたが、元取締役は続ける。

 

「奥さんを大事にできない奴が、部下を大事に育てることができるわけがない。部下が辞めていくのは、奥さんを大事にしないからだ。」 

 

元上司は、なにも言えずに固まっていた。

 

それからというとうもの、相変わらず上司は厳しかつだが、少しは早く帰るようになったし、休みも取るようになった。その後、会社の取締役にもなられた。

 

もう20年くらい前の話だけど、すごく印象に残っている出来事だ。自分を大事にできない人が、家族を大事にもできないだろうし、家族を大事に出来ない人が、部下を大事にできるのだろか。もっというならば、国のために、ということを心から考えられるだろうか。そんなことを考えた。

 

ということで、自分のために、家族のために、何ができるかというところから、まず考え、一生懸命行動することができればいいなと思う。さらにそれが、他人の幸せが、自分の幸せになるような人間に、なれるといいな。