バズのブログ

人生楽しく前向きに。読書や育児で日々成長。 妻の癌闘病を機に仕事人間から家族中心に激変。 子育て/読書/絵本/映画/旅行/

<妻の闘病記18>保険のこと。何も入ってなかった。

妻が癌になって、まったくどうなるかわからなかったことの一つがお金のこと。癌の治療でどのくらいかかるのか、全然わかっていなかった。

 

妻は、がん保険には入っていなかった。医療保険もだ。妻は僕に保険のこととかは一任しており、入っていないのは僕自身が選択していた。

 

妻は出産後は働いておらず、いわゆる専業主婦。なんとかであるが、僕自身の収入でやりくりをしている状況。特に病気になっても収入が途絶えるわけでもなく、医療費は高額医療制度とかがあると聞くし、あまり真剣に考えてこなかった。

 

実際は、高額医療費の制度は、収入によって自己負担額の上限が決まるが、1か月3万円ぐらいから25万円ぐらいで結構幅がある。3万円ぐらいで済むのは、住民税非課税世帯らしいので、現実的には、相当な金額の支払いが必要になる。何となく想像していた水準とかけ離れていて、かなりビビった。

 

僕自身あまり理解していなかったのは、健康保険組合の給付金制度が大きい。制度によって変わるようだが、例えば3万円とか一定額が以上は、実際の支払いの数か月後に給付金として支払われる。僕が入っている健康保険組合も給付金制度があり、本当に助かった。これがなかったら、完全に破綻していた。

 

何より認識が甘かったのは、入院、手術が一定かかるとは余っていたが、それ以上に、薬代が想像以上にかかるということだ。しかも、薬代は長く続く。数年単位だ。

 

あとは、病院までの交通費とかも必要となってくるが、その部分に対しても、医療費と合わせて、確定申告をすれば一定額は医療費控除ということで還付される。

 

そのほか、抗がん剤治療のため、ウィッグとかを買ったりしたが、それも美容室代と割り切った。ストーマの用具については、市によるが補助がでて、ほぼ賄えた。

 

食費とかは妻がうまくやりくりをしてくれていたはずで、たぶん余計にかかったいると思う。義母に家のお手伝いも頼める環境にあったが、もしその支援もなかったら、ベビーシッターをお願いしたり必要だったかもしれない。

 

逆に、外食や外出、なにより、私の飲み会など、ほとんんどなくなったので、支出が減ったものもあった。差し引きすると、現時点では、そこまで医療費で困ることにはなってはいない。

 

ただ、癌になって、何がどうなるか不安なときに、お金の心配をする必要があるかどうかは、精神的にだいぶ不安だった。自分がなんで保険に入っておかなかったかと、だいぶ悩んだ瞬間もある。

 

医療費の損得だけで合理的に物事を決めれて、仮に、このような状態になっても冷静になれる人は保険はいらないかもしれない。精神的なダメージを抑えたい人は保険にはいった方が無難なのかもしれないと思う。

 

これは僕のケースなので、働いているかどうかとか、健康保険組合の負担とか、医療の内容とかでも大きく変わってくるので、留意しておく必要がある。

 

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