バズのブログ

人生楽しく前向きに。読書や育児で日々成長。 妻の癌闘病を機に仕事人間から家族中心に激変。 子育て/読書/絵本/映画/旅行/

<妻の闘病記14>皮膚筋炎の症状悪化

ゴールデンウィークが始まった。妻はあい変わらずきつそうで、状況はひどくなっているようだ。ゴールデンウィークには、子供たちは、おばあちゃんの家に泊まりにいくことになっている。夏には、幼稚園でお泊り保育があるので、その練習だ。

 

お泊りのときは、妻と二人になる。子供が生まれてから、初めてといっていいかもしれない。せっかくだし、妻が食べたいものを食べにいこうということで、ランチで寿司を予約することにした。本当はディナーがよかったけど、子供がいつ迎えに来てほしいと連絡があるかもしれないし、今回はランチだ。妻の誕生日も近いことだし、近くで一番の高級寿司を予約した。だけれども、体調がひどくなる妻と相談し、元気になったら食べにいこうということで、直前にキャンセルすることになった。

 

子供を祖母の家に預けて、車で帰る際に、そのままドライブにいくことになった。2時間ぐらいのドライブだ。帰りに寿司を買う。二人の晩餐。本当に二人きりの感じは久しぶり。あまり話せない。話すと涙がでる。テレビをつける。

 

なんで涙がでるのだろうか。妻のつらい姿をみて可哀そうと思っているのか、はたまた入院してしまうことを想像しているのか、自分でもよくわからない。

 

翌日は、本来は寿司を食べにいく予定だったわけだが、全然いける様子ではない。ベットかソファーに座りっぱなし。食欲はありそうなので、今日は肉を食べることにした。これから入院になる可能性が高いし、食べれるうちに食べておこうという作戦。スーパーに一番高い霜降りのカルビを買ってきた。

 

おばあちゃんの家にいる子供たちの迎えは、車に乗るのも大変そうなので、私一人で迎えにいった。子供たちは元気いっぱい。お泊り保育にいく、自信もついたみたい。入院したときにも大丈夫かな。帰って、子供たちを寝かしつけ、肉を焼く。妻はあまり食べれなかった。私は全部たべた。

                        

次の日、さらに体調はきつそうだ。トイレに歩くのも一苦労。検査の日まで大丈夫かと心配になり、病院の緊急対応で連絡してはどうかと妻に相談。妻はしんどいのは間違いないが、電話すべきか、わからない、という状況。おそらく連絡して病院にいったとしても、ちゃんと見てもらえるわけでもなく、おそらく入院になってしまうはず。そうすると、子供にもしばらく会えなくなる。

 

私自身も葛藤をかかえる。少しでも一緒にいたいのはやまやまだ。だけど、このまま、どんどん体調が悪くなって、歩けなくなってしまったり、食べれなくなったりしたら余計に心配。早くいっておけばよかった、と、だけは後悔したくない。

 

勇気を出して病院に連絡してもらうことにした。しかし、担当は耳鼻科の先生がおらず、月曜日の朝に再度連絡するしかなさそう。少しでも早く入院して安心したい一方で、もう数日、一緒にいれるという安心もあった。ゴールデンウィークは病人にとっては、まともに診察してもらえない、脅威でしかない。

 

日曜日には、妻の手が上がらくなってきた。今日はパジャマも自分では着替えることができない。腕もむくみで、太くなってるし、顔も赤みが増している。病院に行く前に、歩けなくなるようなことは避けたい。やはり、皮膚筋炎なのだろうか。 本当に辛そう。なにもしてあげられないもどかしさがある。

 

ソファで横になる妻に、明日からがんばっていこう。と声をかける。 本人からは何を頑張ったらいいの、って。 そうだ。すでに、いっぱい頑張ってるんだった。 1番つらいのは本人。痛そうだし、入院したら、また子供にも会えなくなるし。どういう声をかけてあげるとよいのだろうか。

 

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