バズのブログ

人生楽しく前向きに。読書や育児で日々成長。 妻の癌闘病を機に仕事人間から家族中心に激変。 子育て/読書/絵本/映画/旅行/

<自転車日本一周>⑤徳島のおじさん

徳島の海岸線を高知方面に向かってた。

天気も良く、想像以上にきれいな海で、サーファー達がたくさん。

 

とっても気持ちよくて、今日は行けるところまで行こう!と

いう感じで、あまり地図とかもみてなかった。

 

夜暗くなってきたが、

全然テントを張れそうな場所が見つからず、

住宅街のなかにある広めの駐車場をみつけ、

そこにテントを張ることにした。

 

人通りもまったくなく、とても静かな場所。

特に迷惑はかからないだろうと思っていたが、

近くの犬がメチャクチャ吠えて、近所に鳴り響いていた。 

 

しばらくすると鳴き止むだろうと思っていたが、

全然鳴き止まない。どうすることもなく、静かにしていた。

 

すると、懐中電灯をもったオジサンが近づいてきた。

 

「おまえ、こんなとこで何をしてるんだ!!」と

怒られた。旅の途中で泊まるところが見つからないと事情を説明した。

 

すると、「身分証をだせ!」とせまられた。仕方なくみせると、「テントをたたんで、こっちについてこい!」とうい。ついたのは、オジサンの家だった。

 

オジサンはいう。「あんなところでテント張るのは危ないだろう。今日は、家に泊まれ。まず風呂入ってこい」と思いもしない言葉をかけてくれた。言葉に甘え、シャワーを借りて上がると、ビールとご飯を用意してくれていて、「布団ひいといたから、ゆっくり休め。」と至れり尽くせりだった。

 

朝起きると、すでにオジサンは出かけており、奥さんが、見送ってくれた。

 

オジサンは税理士事務所を経営されており、昔は人に裏切られたり、いろんな苦労をされたようだった。こういう人が人格者というのだろうか。

 

自分が大人になったら、こういう人になりたい。そう思える人だった。

 

<自転車日本一周>目次 - バズのブログ