徳島の海岸線を高知方面に向かってた。
天気も良く、想像以上にきれいな海で、サーファー達がたくさん。
とっても気持ちよくて、今日は行けるところまで行こう!と
いう感じで、あまり地図とかもみてなかった。
夜暗くなってきたが、
全然テントを張れそうな場所が見つからず、
住宅街のなかにある広めの駐車場をみつけ、
そこにテントを張ることにした。
人通りもまったくなく、とても静かな場所。
特に迷惑はかからないだろうと思っていたが、
近くの犬がメチャクチャ吠えて、近所に鳴り響いていた。
しばらくすると鳴き止むだろうと思っていたが、
全然鳴き止まない。どうすることもなく、静かにしていた。
すると、懐中電灯をもったオジサンが近づいてきた。
「おまえ、こんなとこで何をしてるんだ!!」と
怒られた。旅の途中で泊まるところが見つからないと事情を説明した。
すると、「身分証をだせ!」とせまられた。仕方なくみせると、「テントをたたんで、こっちについてこい!」とうい。ついたのは、オジサンの家だった。
オジサンはいう。「あんなところでテント張るのは危ないだろう。今日は、家に泊まれ。まず風呂入ってこい」と思いもしない言葉をかけてくれた。言葉に甘え、シャワーを借りて上がると、ビールとご飯を用意してくれていて、「布団ひいといたから、ゆっくり休め。」と至れり尽くせりだった。
朝起きると、すでにオジサンは出かけており、奥さんが、見送ってくれた。
オジサンは税理士事務所を経営されており、昔は人に裏切られたり、いろんな苦労をされたようだった。こういう人が人格者というのだろうか。
自分が大人になったら、こういう人になりたい。そう思える人だった。