・入院直前は、妻のおなかが出産のときのように大きくなっており、本当にこれで大丈夫かと心配になるぐらいだった。食事もほとんど食べれず、排せつもできない状況のよう。下剤を飲んでもどうにもならず、はったお腹が腸を圧迫していおりとてもつらそう。
・8月2日の検査当日。僕は夏季休暇初日。約2週間の長期休暇を取得させてもらっている。車で病院にいくが、車の揺れだけでも苦しそう。慎重に運転する。
・麻酔科の診察を経て、婦人科の先生の説明を受ける。事前の検査結果によると、細な診断結果は、摘出した細胞を検査して判断されるようだが。「肉腫」とよばれる悪性腫瘍の一種の疑いが高い、とのこと。
・相当大変な病気のようで、いわゆる癌よりも手ごわい病気のよう。子宮、卵巣を摘出し、状況によっては、腸にも染み出しているようであれば、腸も切除する必要がり、人工肛門となる可能性もあるとのこと。手術をしなくて、先に抗がん剤治療を行うことも可能だというが、全くわからない。
・正直、そこまでの状態だとは想像だにせず、私の頭は真っ白。何か質問があるか?とわれるが何も思いつかない。妻も呆然として、震えている。怖いに決まっている。
・僕がちゃんとしなきゃと思うが、何もでてこない。病室を出て、入院支援センターまで、歩いていく。手をつなぎながらゆっくり歩くが、何も言葉がでない。妻から、ごめんね、という言葉。
・入院支援センターにつれて、妻が身体測定をしているとき、一人でロビーでまつ。涙があふれてくる。妻が戻ってきて、一緒に入院説明を受けて、しっかり確認をする妻の横で、ただ聞くだけの私。妻の気持ち、何も出来ない自分、余計つらくなる。
・それから、車で家に帰る。昼もだいぶすぎて、お昼をどうしようかと会話。僕は、しばらく入院する必要があるし、ウナギでもどう?というが、妻は、あまり食べれないし、なんでもいい。コンビニにしようと。そして、買ったのは、ジャンクなものが食べたい。ということで、カップ焼きそば。入院でしばらく病院食だからか。妻のやさしさか。
・8月4日の入院前日。おまもりを買いに、新橋まで出かけた。御朱印もらいに行った烏森神社が癌封じで関東では有名な神社らしい。一人で、電車ででかけて、妻と、同じく癌と付き合っている妻の母の分と二つ買っていった。買ってきたお守りを渡したとき、また涙がでてしまった。本当に早く良くなってほしい。